2014年3月4日火曜日

勃起不全(ED)治療薬の使い分けを医者に聞いてみた。

勃起不全(ED)の患者さんに対する治療としてホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5阻害薬)が主に用いられています。シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)の3種類を日本では使うことができます。
ドクターがどのように使い分けをしておられるのか、お話を聞く機会がありました。


バイアグラ50mgに対し、レビトラ10mg、シアリス10mgが同等の効果があるとされています。

はじめてこれらの薬を使う人の用量は、バイアグラですと50mg。レビトラ10mgかシアリス20mgが処方されます。副作用があれば減量、効果が弱ければレビトラ20mgかシアリス20mgが勧められます。


「飲んだけど効果がなかった」と訴えて来られる方がいらしゃいます。よくよく話を聞いてみると1回飲んだだけで効果がないと決めつけている人がほとんどです。

本当の効果は4~8回は使ってみないと分かりません。

副作用は、ほてりや頭痛などが5~10人に1人の割合で出てくるそうです。


効果時間はバイアグラ、レビトラが服用後1~4時間程度です。シアリスは1~4時間強い効果があり、その後36時間継続します。

PDE5阻害薬は期待する効果が出るまでに時間がかかります。性交渉の直前に薬を飲んでも十分な効果は得られません。行為を行う時間を逆算して前もって薬を飲んでおく必要があります。

このあたりが、薬を選ぶポイントになるようです。

性交渉のタイミングが読める人には、バイアグラやレビトラ。
タイミングが読みにくい人にはシアリスが選択されるようです。

よくわからない人には、3種類の薬を数錠ずつ処方することもあるようです。


3種類に共通する使用禁忌は硝酸薬(ニトロ)を投与中の患者さんです。レビトラはCYP3A4を強く阻害する薬剤、抗不整脈薬(クラスIAまたはクラスⅢ)も併用禁忌です。

心筋梗塞(6ヶ月以内)、低血圧(90/50mmHg以下)、高血圧(170/100mmHg以上)、脳梗塞・脳出血(6ヶ月以内)、肝硬変などの病気をお持ちの方は使うことができません。

イメージとして心筋梗塞を患ったことがある人には使えないというのがありますが、最終発作からある程度時間が経っていて硝酸薬も使わず症状も安定しているのであればPDE阻害薬をしようできる場合もあります。お医者さんに相談してみましょう。