2014年6月2日月曜日

抗精神病薬の作用機序






統合失調症はどういう仕組で起きているのかよくわかっていません。
なんかよくわからないけど効いている、
これが抗精神病薬です。



ドパミン仮説



抗精神病薬として使用される薬剤に
フェノチアジン系やブチロフェノン系というものがあります。

これらの薬の共通点として、
ドパミンD2受容体に親和性がある、
神経伝達物質の結合を妨げている、
というものがあります。




このことから、統合失調症の原因の一つに
ドパミン神経伝達の過剰があるのではないかという仮説が立てられました
これが統合失調症のドパミン仮説です。







まだ、仮説の段階でよくわかっていなのです。

というのも、ドパミン仮説で説明がつくのは
急性期治療の対象になる幻覚や妄想、
いわゆる陽性症状に関する部分のみです。

無関心や意欲の低下などの陰性症状の発現機序は不明です。




統合失調症の病態と患者特性(吉富薬品株式会社)
https://www.e-rapport.jp/medicine/special/special04/02.html



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