2013年4月10日水曜日

ペグインターフェロンとリバビリン



ペグインターフェロンとは
インターフェロンαにポリエチレングリコール(polyethyleneglycol;PEG)という分枝鎖を結合的に付加させた者です。インターフェロンαよりも持続的に吸収され、クリアランス速度が遅いので半減期が長く、週1回の投与で効果が期待できます。インターフェロンαは週3回の投与が必要です。ペグインターフェロンの登場は患者さんの通院の負担を大きく改善しました。

ペグインターフェロンは2種類存在しています(2014年時点)。
・ペグインターフェロンα2a(ペガシス)
・ペグインターフェロンα2a(ペグイントロン)
それぞれの特徴は以下のとおりです。

ペグインターフェロンα2a(ペガシス)
40kDaの分子量の大きなPEGを結合させている。
血中半減期が長い。

ペグインターフェロンα2a(ペグイントロン)
12kDaお分子量の小さなPEGを結合させている。
抗ウイルス活性がやや強い。

ペグインターフェロンの副作用には
発熱、関節痛、全身倦怠感などのの感冒症状、血球現象、皮膚症状、間質性肺炎、うつ病などの精神症状があります。


リバビリンとは
広い抗ウイルス活性を有する核酸アナログ誘導体です。ヨーロッパで昔、風邪薬として使用されていました。
インターフェロンと併用することによりインターフェロンの抗ウイルス効果を増強します。

リバビリンの副作用には溶血性貧血、催奇形性などがあります。そのため、投与中と投与後6ヶ月間は避妊が必要です。