2017年3月26日日曜日

長期連用の「長期」ってどの程度なの。(イソソルビドの場合)


【注意】利尿薬についての記述です。個々の薬剤によって解釈は異なります。


イソバイドの添付文書の副作用には以下のような記載があります。

「長期連用:電解質異常(頻度不明)を起こすことがある。」


この「長期」とは実際どの程度なのでしょうか?気になりますよね。


調べてみたのですが、実は明確な基準はないようです。

と、いうのも
イソバイドの長期連用で副作用の報告が実際に起ったため記載しているのではなく、1977 年10月28日付厚生省薬務局長通知 薬発第 1179 号(体液用剤等の使用上の注意事項について)で利尿薬全般に「連用に関する副作用リスク」の記載をするよう決められているため、それに則って記載しているらしいのです。

薬理作用等から考えて、起ころうるリスクを回避するための措置と考えられます。

そのため、
利尿剤であるラシックスやアルダクトンにも同じような記載があります。

ただし、副作用の項に記載してあるのはイソバイドだけです。他の利尿剤は『重要な基本的注意』のところに記載して注意喚起しています。