2017年6月4日日曜日

ボセルモンデポー筋注 販売中止と代替品


『ボセルモンデポー筋注』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『ボセルモンデポー筋注』は1956年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売された男性ホルモンと卵胞ホルモンの混合注射剤です。

男性ホルモンと卵胞ホルモンとを適当な比率に配合すると、卵胞ホルモンの子宮等に対する作用、男性ホルモンの男性化作用等のそれぞれのホルモンがもつ特有な作用の一部は互いに抑制し合い、脳下垂体に対する抑制作用、蛋白同化作用等の両ホルモンに共通した作用は協力的に強められます。さらにそれぞれのホルモンを持続性ホルモンとすることで、これらの作用を持続的に得られることができます。

ボセルモンデポー筋注は持続性の男性ホルモン製剤が、テストステロンエナント酸エステルとテストステロンプロピオン酸エステルの2種類含まれているのが特徴です。さらに1 回の筋肉内注射で 2~4 週間にわたり作用が持続します。

更年期障害のうち精神神経症状の改善や性欲低下等の改善に用いられています。


効能・効果は

  • 更年期障害
  • ⾻粗鬆症

です。


ボセルモンデポー筋注の代替品


ボセルモンデポー筋注と同様に男性ホルモンと卵胞ホルモンの持続性混合注射剤が代替となります。
同一の成分配合の製剤はありません。

販売名
(メーカー)
ボセルモンデポー筋注
(あすか製薬)
プリモジアン・デポー筋注
(持⽥製薬)
ダイホルモン・デポー注
(富⼠製薬)
成分名

含量
テストステロンエナント酸エステル 40mg
テストステロンプロピオン酸エステル 9mg
エストラジオール吉草酸エステル 1mg
テストステロンエナント酸エステル 90.2mg
エストラジオール吉草酸エステル 4mg
効能・効果 更年期障害
⾻粗鬆症
更年期障害
卵巣⽋落症状
⾻粗鬆症
⽤法・⽤量 2〜4週ごとに1回1mLを筋⾁内注射する。 2〜4週毎に1回1mLを筋⾁内注射する。