2017年12月21日木曜日

ホモクロミン錠 販売中止と代替品


ホモクロミンが販売中止となるようです。
(メーカーからの正式な販売中止のお知らせは2018年2月頃)
https://medical.eisai.jp/news/products/pdf/KK1360AKI.pdf

2018年4月販売中止。
経過措置期間満了日は2019年3月31日(予定)


ホモクロミン錠はホモクロルシクリジン塩酸塩を有効成分とする抗ヒスタミン剤として皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症、薬疹、中毒疹、小児ストロフルス)、じん麻疹、アレルギー性鼻炎に使用されるお薬です。
1965年9月に販売を開始されました。

ホモクロミン錠は、ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリンなどの炎症を起こす物質に拮抗するのみでなく、ブラジキニンや遅延反応物質(SRS-A)にも拮抗することが立証され、抗ブラジキニン作用を有する抗ヒスタミン剤として用いられていました。

眠気や喉の渇きなどの副作用が少ないアレグラなどの第二世代抗ヒスタミン薬の登場により、ホモクロミンが活躍する機会は減ってきていました。
しかし、特徴的な抗ブラジキニン作用を利用してダンピング症候群の対症療法薬として、本来の使い方ではないですが細々と使われてきていました。

ダンピング症候群とは胃の手術を受けた人におこる食後の不快な症状をいいます。
食後に不快な症状がおこるのは、切った胃の吻合部から空腸に食物が急速に落ちていく(ダンプする)のが原因と考えられるので、ダンピング症候群と名づけられています。
不快な症状が食後30分以内におこる場合に、早期ダンピング症候群といいます。
全身のだるさ、冷や汗、頻脈、めまいなどの全身症状と、腹痛、腹鳴、下痢、嘔気・嘔吐などの消化器症状がおこります。

急激な腸管の拡張・消化管ホルモン(セロトニン・ブラジキニン・ヒスタミンなど血管作動性物質)の放出・細胞外液から腸管内へ水分が移動することによる循環血漿量の低下が原因とされています。
そのため対症療法的にこれらの血管作動性物質に対し食前に抗ヒスタミン・抗ブラジキニン作用をもつ薬剤などが投与されるというわけです。

ホモクロミンは抗セロトニン、抗ブラジキニン、抗ヒスタミン作用すべて持つパーフェクト薬剤でした。


ホモクロミンの代替品


後発品がいくつかあります。

  • ヒスタリジン錠10mg
  • パルファード錠10mg
  • ホモクロルシクリジン塩酸塩錠10mg「NP」
  • ホモクロルシクリジン塩酸塩錠10mg「ツルハラ」


他の成分で同じ効能を持つ代表薬は以下のとおりです。

  • ポララミン
  • アリメジン
  • アレロック
  • レスタミンコーワ
  • ペリアクチン
  • ヒベルナ
  • ピレチア
  • タリオン
  • ゼスラン
  • ニポラジン
  • ゼスラン
  • ニポラジン


なおペリアクチンは抗ヒスタミン・抗セロトニン作用をもつので
早期ダンピング症候群で使用することがあります。