2014年6月21日土曜日

早産の予防にDHA


健康食品でよく見かけるEPAやDHAなどには
抗炎症作用、心血管保護作用、脳神経保護作用があることが知られています。
医薬品にも含まれています。


EPA/DHAは赤ちゃんの脳神経の活性化や産後うつにも効果があるとされ、
欧米では多くの妊婦さんが妊娠中にサプリメントとしてEPAやDHAを摂取しています。


魚油には、アラキドン酸に由来するプロスタグランジンのバランスを調整することによって早産を予防することが報告されていました。

魚油にはEPAやDHAが豊富に含まれています。

2013年にはDHAが早産を減らすという結果が報告されています。


Carlson SE, et al.(2013)DHA supplementation and pregnancy outcomes.Am J Clin Nutr.97(4):808-15. 



DHA600mg投与群と偽薬投与群との二重盲検ランダム比較試験の結果です。

34週未満の早産が偽薬群では4.8%みられたのに対し、DHA投与群では0.6%でした。
それに伴い、2500g未満の低出生体重児の数も減少していました。


厚生労働省はEPAやDHAを1日1g摂取することを目標としています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/syokuji_kijyun.html

日本人は魚をよく食べる民族だから、気にしなくてもだいじょうぶ。
というのは、昔の話です。

最近日本では、魚の摂取量は減少してきています。
さらに、水銀が胎児に与える影響を怖がるために
妊婦さんが必要以上に魚の摂取を控えたりしているそうです。

そのため、日本の妊婦さんのDHA摂取量も減少していると考えられます。

欧米では妊娠中のサプリメントによるDHAの補充が一般的なのに
日本では「妊婦はお控えください」と表示してあるサプリメントが多いのが現状です。


メリットが有るからといって、摂り過ぎるのはよくありません。
目安の摂取量を守って服用してください。



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