2014年2月12日水曜日

妥結率とは



中医協=中央社会保険医療協議会は、医療機関に支払われる診療報酬について、平成26年度の改定案を厚生労働大臣に答申しました。


http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000037009.pdf

そのなかで

医療機関において、妥結率が低い場合は、診療報酬を引き下げる。
というものが出ています。


一般人には理解し難いと思いますが
医薬品(市販薬・調剤薬)は、納入先行で行われ、価格調整は後から行うという商習慣があります。
というのも、医薬品という商品は、生命維持に使われる側面を持ち、供給が滞りなく行われることが優先されているためです。

これによって、何が問題なのかというと、価格が妥結しないということは、商品のお金が卸業者に入らないということであり、お金を払っていない商品をお客に売り(調剤)利益を得るということを行っています。
これを未妥結・仮納入といいます。


妥結率とは
「妥結率」というのは、
当該保険医療機関または保険薬局において購入された、医療用医薬品の薬価総額に占める、
卸売販売業者との間で取引き価格が定められた医療用医薬品の薬価総額の割合のことです。



上の式は卸の側から見たものですので
医療機関の側では「販売」を「購入」に置き換えて考えてください。