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2015年1月31日土曜日
悪性黒色腫治療薬 ベムラフェニブ(ゼルボラフ錠)
悪性黒色腫は、メラニン産生細胞(メラノサイト)に由来する悪性腫瘍と考えられています。
メラノーマ(ほくろのがん) - 日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa12/
悪性黒色腫の発生には、遺伝的要因や環境要因などが複雑に関与しています。
悪性黒色腫における「がん遺伝子」というのが、最近の研究でわかってきました。
悪性黒色腫の約50%の人はBRAF V600変異という遺伝子変異がおきていることがわかってきました。
Nature 2002; 417: 949-54
http://www.nature.com/nature/journal/v417/n6892/full/nature00766.html
細胞が増殖するとき、細胞の外から細胞の中にある核へ信号が伝えられます。
その信号を伝える中継の役目をしているのがBRAFというタンパク質です。
正常な細胞では、BRAFが信号の伝達をコントロールして、細胞外上に増えないようにしているのですが、BRAFを作る遺伝子に異常が出てしまうと、BRAFが正常にはたらかなくなってしまい、細胞の増殖が制御不能になります。こうして、細胞がガン化してしまいます。
ベムラフェニブは、BRAF V600 変異型のセリン/スレオニンキナーゼを阻害することにより、腫瘍の増殖を抑制すると考えられています。
ベムラフェニブを使える人の条件
ベムラフェニブは、BRAF V600 変異がなければ、効果はゼロなので、この変異のない人には使用することができません。毒にしかなりません。
BRAF V600 変異は病院で簡単に検査することができます。
癌組織からゲノムDNAを抽出し、BRAF V600 変異検出キットを用いてリアルタイムPCR法という測定方法により検出します。
手術によって切ることが出来る人は、手術を優先します。
安全性について
ベムラフェニブを使用した人に、新たに癌がみられたという報告があります。
癌の治療のために薬を飲んでいるのに、別の癌になってしまうというのは、なんとも言いがたいものがありますね。
早期に発見できれば、切除可能なものもあるので、皮膚の状態など注意しておく必要があります。
もし、有棘細胞癌(皮膚の扁平上皮癌)又は新たな原発性悪性黒色腫を早期に発見できた場合には、外科的切除等の適切な処置を行った上で、減量・休薬することなく治療の継続が可能です。
その他の副作用には
皮膚障害、過敏症、QT/QTc間隔延長、光線過敏症、肝機能障害、眼障害(ブドウ膜炎等)及び骨髄抑制があります。
その他の注意 空腹時にのみましょう。
この薬は脂によく馴染みます。そのため、食後に服用すると、食事の刺激で分泌された胆汁酸によって薬の溶解性が増し、消化管での吸収量が増加してしまいます。
食事の影響を避けるため、食事の 1 時間前から食後 2 時間までの間の服用は避けたほうが望ましいです。
[効能・効果]
BRAF 遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫
[用法・用量]
通常、成人にはベムラフェニブとして 1 回 960mg を 1 日 2 回経口投与する。
[承認条件]
1. 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
2. 国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
[警 告]
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
[禁 忌]
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2015年1月26日月曜日
乾癬治療薬 コセンティクス皮下注(セクキヌマブ)
乾癬とは
乾癬は、炎症性の皮膚の病気です。
赤い発疹、表皮が盛り上がり、白いフケのようなものができます。
乾癬の皮膚では、炎症を起こす細胞が集まって活性化しています。
毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。
また表皮の細胞が、健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わるので
生産が過剰な状態になっています。
過剰に生産された表皮の細胞は厚く積み上がり、
フケ(鱗屑)となってはがれ落ちていきます。
乾癬 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/
乾癬は症状により、
- 尋常性乾癬、
- 関節症性乾癬/乾癬性関節炎、
- 滴状乾癬、
- 乾癬性紅皮症、
- 膿疱性乾癬
の 5 つの病型に分類されます。
尋常性乾癬は皮膚表面に局所的に現れます。、
関節症性乾癬は皮膚局所以外にに炎症性関節炎を伴う疾患です。
一般的な治療方法として、
軽症から中等症の患者に対しては、
副腎皮質ステロイド、ビタミン D3誘導体の外用剤及びこれらの併用療法、
中等症から重症の患者に対しては光線療法、光線化学療法及び
シクロスポリン、エトレチナート等による全身療法が行われます。
また、これらの既存治療で効果不十分な場合の治療薬として、
抗 TNFα 抗体製剤であるインフリキシマブ及びアダリムマブ並びに
抗 IL-12/23 抗体製剤であるウステキヌマブ
が承認されています。
乾癬の病態形成及び局所炎症の維持・増幅に、
炎症誘発性サイトカインである IL-17A が関与していると考えられています。
Di Cesare A et al,(2009) J Invest Dermatol, 129: 1339-1350
http://www.nature.com/jid/journal/v129/n6/full/jid200959a.html
Weaver CT et al,(2013) Annu RevPathol Mech Dis, 8: 477-512
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3965671/
Iwakura Y et al,(2011) Immunity, 34: 149-162
http://www.cell.com/immunity/abstract/S1074-7613(11)00050-1
セクキヌマブの作用機序
2014年に承認されたセクキヌマブ(コセンティクス)は
IL-17A に高い親和性で結合し、IL-17A が
IL-17 受容体に結合を阻害することにより、
その生物活性を中和することから、乾癬の治療薬として開発が進められた
新しい作用機序をもつ乾癬治療薬です。
IL-17A の主要な産生細胞であるヘルパーT17 細胞の生存及び
IL-17A 産生にはIL-23 が関与することが知られています。
Weaver CT et al,(2007) Annu Rev Immunol, 25: 821-852
http://www.annualreviews.org/doi/abs/10.1146/annurev.immunol.25.022106.141557
IL23によってヘルパーT17細胞の生存維持・増殖の誘導がおこなわれます。
ヘルパーT17細胞がIL-22とIL-17Aを産生して、
ケラチノサイトの増殖や炎症反応が高められます。
すなわち、
乾癬の病態形成には Th17/IL-23/IL-17A の経路が
重要な役割を果たすと考えられます。
セクキヌマブは、
IL-17A と IL-17RA との結合を阻害して、
IL-17A により誘発される炎症誘発の流れを断ち切ることで、
乾癬に対して有効性を示すと考えられています。
[販 売 名]
コセンティクス皮下注150mgシリンジ
コセンティクス皮下注用150mg
[一 般 名]
セクキヌマブ(遺伝子組換え)
[効能・効果]
既存治療で効果不十分な下記疾患
尋常性乾癬、関節症性乾癬
[用法・用量]
通常、成人にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、
1 回 300 mg を、初回、1 週後、2 週後、3 週後、4 週後に皮下投与し、
以降、4 週間の間隔で皮下投与する。
また、体重60kg以下の場合、1 回 150 mg を投与することができる。
2015年1月24日土曜日
新しい介護食品「スマイルケア食」とは
これまでいわゆる介護食品とされてきたものは、
その範囲が明確ではありませんでした。
狭い意味で
噛むこと、飲み込むことが低下した方が利用する食品、
広い意味では
病気にまで至らない高齢者の方も含め幅広く利用される食品
を対象としていて、
介護食品を考える上でどこまでの範囲を対象としているのか明確ではありませんでした。
さらに数も多くどれを選んでよいのかわからない状態でした。
これでは、利用者に不便だということで、
2014年利用者の視点から捉え直す「新しい介護食品」の考え方が整理されました。
この「新しい介護食品」をスマイルケア食といいます。
新しい介護食品(スマイルケア食)情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/kaigo/jyouhou.html
スマイルケア食の考え方
今までですと「介護食品」は
「介護されている人が食べるもの」というイメージでした。
しかし、介護は必要としなくとも、
噛んだり飲み込んだりすることが苦手な方も
いらっしゃいます。
そのような方たちにも、手軽に手に取れる商品。
それがスマイルケア食なのです。
【対象者】
原則、在宅の高齢者や障害者の方であって、
- 噛むこと、飲み込むことが難しく、栄養状態が良くない人
- 噛むこと、飲み込むことが難しいけれど栄養状態は良い人
- 噛むこと、飲み込むことに問題はないけれど栄養状態が良くない人
さらに、今は問題ないけれど上の3つに移行する恐れのある人も含みます。
【内容】
- 単品としての加工食品(レトルト食品など)
- 個々の食品が組み合わされた料理
- 料理を組み合わしたもの(配食、宅食サービス、弁当)
【配慮すべき点】
- 美しさ
- QOL(生活の質)の向上
- 低栄養の改善
- 見た目の美しさ
- 食べやすさ
- 入手のしやすさ
- 食べる楽しみ
- コストへの配慮
【対象外】
- 治療食、病院食
- 形状がカプセルや錠剤のもの
関連:スマイルケア食の選び方と分類
2015年1月18日日曜日
ベピオゲルとディフェリンゲルは同時に使えるの?
にきび(尋常性ざ瘡)の効能・効果を持つベピオゲルは、
同様に尋常性ざ瘡の効能・効果を有するクリンダマイシンリン酸エステル等の抗菌剤やアダパレン外用剤(ディフェリンゲル)との同時使用が考えられます。
海外で承認されている過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンの配合剤そして過酸化ベンゾイルとアダパレンの配合剤の添付文書等には、過酸化ベンゾイルがクリンダマイシン及びアダパレンの吸収に大きく影響することは確認されていません。
BenzaClin(5%過酸化ベンゾイル及び1%クリンダマイシンを含有するゲル剤)
http://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2009/050756s034lbl.pdf
Epiduo(2.5%過酸化ベンゾイル及び0.1%アダパレンを含有するゲル剤)
http://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2013/022320s004lbl.pdf
以上から、
過酸化ベンゾイルと、外用抗菌やアダパレン外用剤を同時に使うことによる、相互作用が生じる可能性は大きくないと考えられます。
なお、ゲル剤は製剤学的理由により混合することはできませんので注意が必要です。
使い方の目安としては、先に過酸化ベンゾイルを塗り、クリンダマイシンは後に、あまり塗り広げないようにするのがよいでしょう。
(担当医師の考えもありますので、塗る順序は医師の支持に従ってください)
関連:にきび治療薬 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル2.5%)
にきび治療薬 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル2.5%)
にきび(尋常性ざ瘡)の原因は
皮脂が多く出ること、
男性ホルモンの影響、
毛穴の入り口(毛包漏斗部)の角化異常、
アクネ菌の増殖
などがあります。
過酸化ベンゾイルは、
にきび、特に炎症を伴う赤ニキビ、の原因となるアクネ菌に対して抗菌作用を持っています。
米国皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドラインや
欧州皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドラインに
にきびに対する塗り薬として掲載されています。
米国皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドライン
J Am Acad Dermatol. 2007 Apr;56(4):651-63. Epub 2007 Feb 5.
http://www.jaad.org/article/S0190-9622(06)02346-2/pdf
欧州皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドライン
J Eur Acad Dermatol Venereol 26: 1-29, 2012
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1468-3083.2011.04374.x/pdf
2015年1月時点では過酸化ベンゾイルの塗り薬は40以上の国で承認されています。
米国皮膚科学会のガイドラインでは、にきびに対して塗り薬を使うことがスタンダードな治療とされています。
過酸化ベンゾイルは、レチノイド外用剤や外用抗菌剤とともに質の高いエビデンスがあるとされています。
さらに、推奨レベルA(質の高いエビデンスによる一致した裏付けあり)とされ、にきびに対する治療効果が証明された薬剤として認められています。
過酸化ベンゾイルは、抗菌剤とは異なる殺菌作用をもっています。
そのため、抗菌剤が効かなくなったアクネ菌の除菌や耐性菌を増やさないことを目的として、抗菌剤の塗り薬との併用が推奨されています。
欧州皮膚科学会のガイドラインでは、軽症から中等症の炎症性皮疹に対しては、過酸化ベンゾイルとアダパレンとの配合剤や過酸化ベンゾイルとクリンダマイシン外用剤との配合剤が最も推奨されています。
次に過酸化ベンゾイル、アゼライン酸又はレチノイド外用剤の単剤治療か、アダパレンと内服抗菌剤の併用治療が推奨されています。
非炎症性皮疹(黒ニキビや白ニキビ)に対しては、過酸化ベンゾイルはアダパレンに次に推奨されています。
このように、過酸化ベンゾイルは、欧米でもにきびの治療薬として承認され、スタンダードな治療薬として位置付けられています。
日本でにきびに使用できる薬は欧米に比べて少ないです。
過酸化ベンゾイルが承認される前は炎症性皮疹の治療といえば、アダパレン(ディフィリンゲル)、抗菌剤の塗り薬又は内服抗菌剤の使用に限定されていました。
アダパレンは、「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人」に対しては禁忌とされ、使用することができません。
また、皮膚の乾燥、皮膚不快感、皮膚が剥がれたり等の副作用が多く報告されています。
抗菌剤を長期間使用すると抗菌剤が効かない、薬剤耐性菌が出現すると問題視されています。
耐性菌発生の抑制の観点からも過酸化ベンゾイルの承認が望まれています。
K Nakase, et al(2012)First report of high levels of clindamycin-resistant Propionibacterium acnes carrying erm(X) in Japanese patients with acne vulgaris.J Dermatol 39: 794-796
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1346-8138.2011.01423.x/pdf
過酸化ベンゾイルの作用機序
過酸化ベンゾイルがアクネ菌に対しどのような機序で抗菌作用を示しているかはよくわかっていません。
一説によると、過酸化ベンゾイルが分解して安息香酸という物質になる過程で生じる酸化ベンゾイルラジカルやフェニルラジカルがアクネ菌の細胞壁や細胞膜、そしてDNAを破壊することで抗菌的に作用していると考えられています。
過酸化ベンゾイルには抗菌作用の他に、毛穴の入り口の角層を除去する作用があると考えられています。
安全性
臨床試験での有害事象の多くは、薬剤に塗った部分にかゆみや、炎症が生じるなどの軽度なものでした。
必要に応じて休薬等をすることにより回復しました。
しかし、アメリカにおいて米国食品医薬品局は、過酸化ベンゾイル又はサリチル酸を含む一部の
一般用のにきび治療薬に対して、重篤な過敏性反応に関する注意喚起を発出したことがあります。
この原因が有効成分の過酸化ベンゾイルやサリチル酸、基剤成分又は有効成分及び基剤成分の組み合わせのいずれによるものであるかは特定されていません。
FDA warns of rare but serious hypersensitivity reactions with certain over-the-counter topical acne products Drug Safety Communication
http://www.fda.gov/downloads/Drugs/DrugSafety/UCM402663.pdf
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm400923.htm
ベピオゲル2.5%
[効能・効果] 尋常性ざ瘡
[用法・用量]1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
2015年4月上市予定
関連:ベピオゲルとディフィリンゲルは同時に使えるの?
クリンダマイシン1%-過酸化ベンゾイル3%ゲル(デュアック配合ゲル)
ベピオゲルやデュアック配合ゲルが効かない?
2015年1月15日木曜日
タケキャブとタケプロンのちがい
プロトンポンプのはたらきを抑えて胃酸の分泌を抑制する点はどちらも同じです。
タケプロンは酸による活性化を受けなければ効果を発揮できません。
一方、タケキャブは酸による活性化を必要としません。
さらに、タケキャブは酸に安定なので、プロトンポンプの存在する分泌細管に長時間存在することができます。
適応症と投与期間が違います。
タケプロンには吻合部潰瘍やZollinger-Elison症候群、非びらん性胃食道逆流症の適応がありますが、タケキャブにはありません。
また、タケプロンは逆流性食道炎の投与期間が8週までとなっていますが、タケキャブではそれが、4週間までに短縮されています。
タケプロンは酸による活性化を受けなければ効果を発揮できません。
しかし、タケプロンはその酸によって効果を失ってしまいます。
そのため、タケプロンは長く留まることができません。
一定の効果を得るためにはある程度高いレベルで血中濃度が維持されていなくてはなりません。
一定の効果を得るためにはある程度高いレベルで血中濃度が維持されていなくてはなりません。
一方、タケキャブは酸による活性化を必要としません。
さらに、タケキャブは酸に安定なので、プロトンポンプの存在する分泌細管に長時間存在することができます。
高濃度に集積するため、新たに分泌細管に発現するプロトンポンプをすぐに阻害することができます。
2015年1月6日火曜日
がん性悪臭の特効薬 ロゼックスゲル 0.75%(メトロニダゾール)
がん性悪臭
がんによる皮膚潰瘍は、乳癌、頭頸部癌、舌癌、歯肉癌、皮膚扁平上皮癌等のがん細胞が皮膚表面への浸潤してきたり、がんが皮膚へ転移したりすることによって起こります。
そして、皮膚潰瘍部から特有の不快なにおい(がん性悪臭)がしてくることが知られています。
がん性悪臭は、患者さん本人の精神的苦痛や生活の質を著しく損なう可能性も報告されています。
がん性悪臭の原因
皮膚潰瘍で増殖した嫌気性菌が産生するプトレシンやカダベリンが主な原因です。
がんの進行期における抗悪性腫瘍剤治療等により免疫抑制状態が続くことで、浸出液や出血を伴う皮膚潰瘍部位に嫌気性菌(Bacteroidesfragilis、Prevotella 属、Fusobacterium nucleatum、Clostridium perfringens、嫌気性球菌等)が感染・増殖すると考えられています。
がん性悪臭の軽減と嫌気性菌の消失には関連があることが報告されています。
国内外の診療ガイドライン等において、がん性悪臭に対する対症療法として、嫌気性菌に対する抗菌活性を有するメトロニダゾールの外用剤による処置が推奨されています。
Ashford R et al,(1984)DOUBLE-BLIND TRIAL OF METRONIDAZOLE IN MALODOROUS ULCERATING TUMOURS. Lancet, 1(8388): 1232-1233,
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673684917100
Berger AM et al, Principles and practice of palliative care and supportive oncology 3rd edition, 250-251, 2007
http://books.google.co.jp/books/about/Principles_and_practice_of_palliative_ca.html?id=LngD6RFXY_AC
WHO, Symptom relief in terminal illness: 95-96, 1998
http://whqlibdoc.who.int/publications/1998/9241545070_eng.pdf
イギリスでは、メトロニダゾール 0.75%含有ゲル剤(販売名:Metrogel0.75%)が「がん性皮膚潰瘍に伴う悪臭の軽減」の適応で承認されています。
日本では、ロゼックスゲル承認前は、メトロニダゾールの経口剤を用いて調製した外用剤が、院内製剤としてがん性悪臭に対して使用されていました。
院内製剤は法的位置付けがあいまいで経済性が高いとは言いがたく、安全性・有効性が確立されておらず、また労働安全の整備が不十分だったり、院内製剤の品質保証体制が不十分など多くの課題を抱えています。
そのため特定非営利活動法人 日本緩和医療学会及び一般社団法人 日本緩和医療薬学会から、メトロニダゾールの外用剤について開発の要望書が提出されていました。
メトロニダゾール外用剤の効果について
乳がんによるがん性皮膚潰瘍がある方で感染があり皮膚潰瘍から悪臭のある患者さんに、ロゼックスゲルを 1 日 1~2 回(1 日 30g まで)、患部に適量を塗14日間塗ったところ、「においがない」「においはあるが不快ではない」と回答した人の割合は9割以上でした。
さらに、嫌気性菌は検出されませんでした。
ロゼックスゲル 0.75%
[効能・効果]
がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減
[用法・用量]
症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。
潰瘍面を清拭後、1 日 1~2 回ガーゼ等にのばして貼付するか、
患部に直接塗布しその上をガーゼ等で保護する。
[承認条件]
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
2014年12月27日土曜日
非定型抗精神病薬ルラシドン
ルラシドンは大日本住友製薬が創製した非定型抗精神病薬です。
海外での製品名は「LATUDA:ラツーダ」です。
2010年10月にアメリカで成人の統合失調症の適応で承認されています。
これまでにカナダとスイス、ヨーロッパ、オーストラリアでも承認を取得しています。
スイスでは武田薬品提携し2013年9月に発売しています。
日本では2015年統合失調症の適応で申請予定です。
ルラシドンの特徴
Ishibashi T, et al(2010)Pharmacological profile of lurasidone, a novel antipsychotic agent with potent 5-hydroxytryptamine 7 (5-HT7) and 5-HT1A receptor activity.J Pharmacol Exp Ther.;334(1):171-81.
非定型抗精神病薬のオランザピン、リスペリドン、クロザピンは
D2受容体よりも5-HT2A受容体に高い結合親和性を有することを特徴としています。
ルラシドンはドパミンD2受容体と5-HT2A受容体に高い結合親和性をもっています。
ルラシドンはドパミンD2受容体と5-HT2A受容体に対して同程度の親和性をもっています。
この点が、他の非定型抗精神病薬との違いであり特徴です。
ルラシドンは、5-HT7受容体、5-HT1A受容体、α2C受容体にも高い結合親和性をもっています。
これらの受容体に対する作用が薬の効果に関与していると考えられています。
また、ルラシドンは、D1受容体および 5-HT2C受容体に対して、結合親和性は高くありません。
さらに以下の受容体などには結合しないといわれています。
- 5-HT3、5-HT4 受容体、
- アドレナリン β1、β2 受容体、
- アデノシン A1、A2受容体、
- コレシストキニン CCKA、CCKB受容体、
- GABA-A受容体、
- AMPA受容体、
- カイニン酸受容体、
- NMDA 受容体、
- グルタミン酸受容体、
- ベンゾジアゼピン受容体、
- ニコチン受容体、
- オピオイド受容体、
- シグマ受容体、
- L 型 Ca チャネル、
- N 型 Ca チャネル、
- 5-HT 取り込み部位、ドパミン取り込み部位
ルラシドンはD2L受容体および 5-HT7受容体に対して、
競合的なアンタゴニストとして働きます。
また、5-HT1A受容体の部分アゴニストでもあります。
5-HT1A受容体アゴニスト、5-HT7受容体アンタゴニストは
不安やうつ症状に関与していることが報告されています。
つまり、ルラシドンも同様に、うつ・不安の改善といった作用があると考えられています。
Millan MJ (2000) Improving the treatment of schizophrenia: focus on serotonin (5-HT)1A receptors. J Pharmacol Exp Ther 295: 853-861.
http://jpet.aspetjournals.org/content/295/3/853.long
http://jpet.aspetjournals.org/content/295/3/853.long
Shimizu H, et al (1987). Pharmacological properties of SM-3997: A new anxioselective anxiolytics candidate. Jpn J Pharmacol 45:493-500.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jphs1951/45/4/45_4_493/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jphs1951/45/4/45_4_493/_pdf
Wesolowska A, et al (2006) Effect of the selective 5-HT7 receptor antagonist SB 269970 in animal models of anxiety and depression.Neuropharmacology 51: 578-586.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0028390806001237
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0028390806001237
Sallinen J, et al (2007) Pharmacological characterization and CNS effects of a novel highly selective alpha2C-adrenoceptors antagonist JP-1302. Br J Pharmacol 150: 391-402.
オランザピン、リスペリドン、クロザピンは H1受容体に高い結合親和性を示します。
オランザピンおよびクロザピンはムスカリン受容体に対しても結合親和性を持っています。
しかし、ルラシドンは他の第二世代の抗精神病薬と異なり、
H1受容体、ムスカリン受容体に対して結合親和性をもっていません。
5-HT2C受容体に対しても結合親和性は高くありません。
非定型抗精神病薬には体重増加作用という副作用が知られています。
この副作用にH1受容体、5-HT2C受容体が関与していると考えられています。
Reynolds GP, et al (2006) The 5-HT2C receptor and antipsychotic-induced weight gain ? mechanisms and genetics. J Psychopharmacol 20(4 Suppl): 15-18.
ルラシドンがこれらの受容体に対し、結合親和性が低ことは、
体重増加の副作用が少ないと考えられます。
この点は、近年の臨床試験の結果において確認されています。
Meyer JM, et al (2009) Lurasidone: a new drug in development for schizophrenia. Expert Opin Investig Drugs 18: 1-12.
また、ムスカリン M1受容体拮抗作用は認知障害との関連が懸念されています。
特に高齢者などで特に重篤な問題となる可能性があります。
ルラシドンのムスカリン受容体に対し親和性を有していない点は、
高齢者にも投与可能な抗精神病薬として期待されています。
ルラシドンはα1受容体に対する結合親和性は高くありません。、
そのため、α1受容体を介した起立性低血圧などの副作用(ふらつき)は
ほとんどないと考えられています。
抗精神病薬による錐体外路症状(extrapyramidal symptoms, EPS)は、
黒質線条体ドパミン神経を介して惹起されると考えられています。
ハロペリドールのような定型抗精神病薬でリスクが高いといわれています。
ルラシドンはクロザピンと同様に、非定型抗精神病薬であり
定型抗精神病薬と比べて EPS 発現リスクは少ないと考えられています。
また、
5-HT1A受容体アゴニストが、D2受容体アンタゴニストによるカタレプシー惹起作用を
軽減したとの報告があることから、
5-HT1A 受容体に部分アゴニストとして働くルラシドンには EPS の軽減作用も
併せ持つのではと期待されるています。
ルラシドンの安全性について
ルラシドンは、他の非定型抗精神病薬の場合と同様の副作用リスクを有しています。
臨床試験で多くみられた副作用は
アカシジア、傾眠、鎮静、吐き気、不眠、嘔吐でした。
アカシジア、傾眠やめまいの発生率は用量依存的に増加しました。
また、ジストニア、振戦、パーキンソンおよび唾液分泌過多などの
錐体外路症状(EPS)も用量依存的に増加する傾向にありました。
これらの有害事象は、ルラシドン120mg/日投与群で最も高い頻度で発生しています。
EPSの発生率は、ハロペリドール10mgよりも少ないという報告もあります。
吐き気や嘔吐はルラシドンで特徴的な副作用です。
血中脂質、グルコースおよびHbA1cに対する影響はほぼ無いか、限定的だといわれています。
Latuda Assessment report(EMA)
Latuda Medication Guide(FDA)
2014年12月18日木曜日
難病の患者に対する医療等に関する法律
2014年5月30日付で
「難病の患者に対する医療等に関する法律」が公布されました。
一部の規定を除き、2015年1月1日より施行されます。
これまで、難病患者に対する医療費助成は、
法律に基づかない特定疾患治療研究事業として実施されてきました。
「難病の患者に対する医療等に関する法律」により
その費用に消費税の収入を充てることができるようにするなど、
公平かつ安定的な制度が確立されました。
さらに基本方針の策定、調査及び研究の推進、
療養生活環境整備事業の実施等の措置を講じたものになります。
現行の特定疾患治療研究事業においては
56疾患が医療費助成の対象となっていましたが
新しい難病医療費助成制度では約300疾病へ対象疾病が拡大されます。
まず、2015年1月1日から、指定難病110疾病が対象となります。
さらに、指定難病が検討され、2015年夏から残りの疾病に関しても
医療費助成が開始される予定です。
新しい難病医療費助成制度により受給者数も約78万人(平成23年度)から
約150万人に上ると試算されています。
新しい難病医療費助成制度では、これまでと大きく変更される点があります。
患者さん
難病認定を受けられた患者さんは、
都道府県から医療受給者証とあわせて「自己負担上限額管理票」が交付されます。
患者さんは難病治療のたびに、
医療受給者証と自己負担上限額管理票を病院や薬局へ持参します。
そこで、その機関が徴収した額を各機関において管理票に記入してもらいます。
自己負担上限額に達した場合は、その月においてそれ以上の自己負担がなくなります。
自己負担の累積額が月間自己負担上限額まで達した場合には、
その旨をその時に受診した指定医療機関に確認してもらいます。
詳しくはお住まいの市町村窓口へお問い合わせください。
難病患者支援(東京都福祉保健局)
医療機関
薬局
医療受給は、都道府県知事の指定を受けた
指定医療機関における医療のみが対象となります。
これまで、委託契約を締結していた薬局も、
改めて指定医療機関の指定を受けていただく必要があります。
また、医療費の自己負担の制度が変わりますので、
これまでは契約がなかった薬局でも指定を受けることが必要となる場合があります。
指定の要件
- 保険薬局であること。
- 次の欠格要件に該当しないこと。
①申請者(役員も含む。)が、禁固刑以上の刑に処せられ、その執行を受けることがなくなった日を経過していない。
②申請者が、児童福祉法その他国民の保健医療に関する法律により罰金刑に処せられ、その執行を受けることがなくなった日を経過していない。等
申請手続き
各都道府県薬剤師会及び市区町村窓口までお問い合せください。
病院・診療所
医療受給は、都道府県知事の指定を受けた
指定医療機関における医療のみが対象となります。
指定の要件
難病指定医:(新規申請用及び更新申請用の診断書のいずれも作成可能です。)
以下の(1)(2)の要件を満たした上で、(3)又は(4)のどちらかを満たすこと
(1) 診断又は治療に5年以上従事した経験を有すること
(2) 診断書を作成するのに必要な知識と技能を有すること
(3) 学会が認定する専門医の資格を有すること
(4) 指定難病の診断及び治療に従事した経験があり、今後、知事が行う研修を平成29年3月31日までに受ける意思のあること
協力難病指定医:(更新申請用の診断書のみを作成可能です。)
以下の(5)(6)(7)の要件を満たすこと
ただし、(6)(7)の内容は、難病指定医の(2)(4)の内容とは異なる予定です。
(5) 診断又は治療に5年以上従事した経験を有すること
(6) 診断書を作成するのに必要な知識と技能を有すること
(7) 知事が行う研修を修了したこと
医療機関や医師の指定医療機関(6年ごとの更新)・
指定医(5年ごとの更新)の申請手続きが必要となります。
「指定医療機関」では、対象患者の指定難病に係る医療を実施するとともに、
自己負担上限額を管理するため患者が持参する管理票に記入することになります。
また、対象患者の新規認定・更新認定に必要な診断書は「指定医」が作成します。
詳しい制度の内容や指定難病一覧は厚生労働省または難病情報センターの
ホームページを参照してください。
難病対策(厚生労働省)
難病情報センター
RMPを活用できない薬剤師は淘汰される
医薬品の安全性を確保するためには、市販後だけでなく、
開発段階から市販後までの全般にわたり
常にリスクを適切に管理する方策を検討することが重要です。
これを受け、医薬品のリスク低減を図るため、
「医薬品安全性監視計画」に「リスク最小化計画」を加えた
「医薬品リスク管理計画(RMP:Risk Management Plan)」が
2013年4月より導入されました。
RMP策定のための指針、様式、提出等の取扱いが厚生労働省より示されています。
RMPとは
RMPとは個別の医薬品ごとに、以下の3つをまとめて文書化したものです。
①安全性検討事項
重要な関連性が明らか、又は疑われるリスクや不足情報を特定する。
②医薬品安全性監視活動
市販後のリスクについて情報収集活動を行う
③リスク最小化活動
医療関係者への情報提供や使用条件の設定等の医薬品のリスクを低減するための取り組み。
「医薬品安全性監視活動」と「リスク最小化活動」には、
通常の活動と追加の活動の2種類があります。
通常の活動とは、
全ての医薬品に共通して製造販売業者が実施する活動のことです。
具体的には、副作用情報の収集、添付文書による情報提供等を指します。
追加の活動とは、
医薬品の特性を踏まえ、特定の医薬品に実施される活動のことです。
市販直後調査、使用成績調査、製造販売後臨床試験、
適正使用のための資材による情報提供等を指します。
ベネフィットとリスクの評価・見直しを行うものです。
これを薬剤師が活用することで
これまで以上に明確な見通しを持った市販後の安全対策の実施が可能となり、
薬物治療の安全対策をより質の高いものとすることが期待されています。
医薬品リスク管理計画書記載事例(医薬品医療機器情報機構)
RMPを情報源として活用する
RMPには目新しい情報が記載されているのではありません。
リスクとその対策が整理された情報源なのです。
これまでは、添付文書やインタビューフォーム、
承認審査結果報告書などを照会しなければ分からなかった情報が
RMPには実在するリスクとして特定されています。
また、臨床試験の結果から薬理学的な根拠を踏まえ
プラセボと実薬群でのリスク頻度と潜在的なリスクが明示されています。
つまり、RMPから薬剤師は効率的にリスクを把握できるのです。
また、医薬品情報を収集しリスクを評価してきた薬剤師にとっては
RMPによって自らが導き出した答えの確認ができるのです。
薬物治療のベネフィット・リスクバランスを最適化するための情報を
RMPから読み取る薬剤師が今後求められてくるでしょう。
チーム医療で活かすRMP
あなたの薬局は、新しい薬が処方されたらそれっきりになっていませんか?
薬局内で新規採用品をどのように使うか話しあいましょう。
この話し合いにRMPが役立ちます。
RMPを使って具体的な安全対策を立案するのです。
近年、多くの薬剤師の活躍により
在宅チーム医療の一員として薬剤師も認められるようになってきました。
この在宅チーム医療における薬の安全対策の立案に薬剤師は
もっと積極的になるべきです。
対策が必要なリスクに対しては、
使用制限、定期的な検査、患者教育など推奨される事項を医師に提案します。
チームミーティングの場でリスク管理について話し合います。
チームでリスク管理をフォローアップし、
医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャー、栄養士などが協力して
プランを立てて安全対策を実践していきます。
安全対策を以前のように医師個人の努力や頑張りで担う時代は終わりました。
ミスが起きれば医師個人が責任が問われるので心理的・身体的負担が大きく
やがては医療崩壊が起きるからです。
医療の質を保つためには、在宅医療チームでマネジメントしていくことが重要です。
2014年12月11日木曜日
カンデサルタン2mgと12mgの薬価は、先発品の50%ではないのか
2014年12月12日
AG(オーソライズドジェネリック)以外のブロプレス後発品が
薬価収載されました。
新規後発品の薬価算定方式は、
初めて後発品が収載される場合においては
先発品の60%もしくは、
10品目を超える場合には先発品の50%の薬価となります。
今回収載されたカンデサルタン製剤は
先発品のブロプレス8mgの薬価は135.60です。
10を超える品目が収載されました。
したがいまして、カンデサルタン8mgの薬価は
先発品の50%ですので、67.80となります。
しかし、表を見てお分かりのように
2mgと12mgは対薬価費が50%以下となっています。
なぜなのでしょうか、
それは、「規格間調整」が適応されたからです。
AG(オーソライズドジェネリック)以外のブロプレス後発品が
薬価収載されました。
新規後発品の薬価算定方式は、
初めて後発品が収載される場合においては
先発品の60%もしくは、
10品目を超える場合には先発品の50%の薬価となります。
今回収載されたカンデサルタン製剤は
先発品のブロプレス8mgの薬価は135.60です。
10を超える品目が収載されました。
したがいまして、カンデサルタン8mgの薬価は
先発品の50%ですので、67.80となります。
しかし、表を見てお分かりのように
2mgと12mgは対薬価費が50%以下となっています。
なぜなのでしょうか、
それは、「規格間調整」が適応されたからです。
後発医薬品のある先発医薬品とは
後発医薬品の置換え率の計算には以下の式を使用します。
後発医薬品の数量シェア(置換え率)
=〔後発医薬品の数量〕/(〔後発医薬品のある先発医薬品の数量〕+〔後発医薬品の数量〕)
後発医薬品の数量シェア(置換え率)
=〔後発医薬品の数量〕/(〔後発医薬品のある先発医薬品の数量〕+〔後発医薬品の数量〕)
「後発医薬品のある先発医薬品」や「後発医薬品」は
何が該当するのでしょうか。
これらの分類は誰が決めるのかというと
厚生労働省が決めます。
厚生労働省のホームページにすべて掲載されています。
調べ方を紹介いたしましょう。
まず、厚生労働省の該当ページにアクセスします。
ページの下の方に
「後発医薬品のある先発医薬品」や「後発医薬品」の解説が書いてあります。
そして、医薬品リストのExcelファイルやPDFファイルのリンクが有ります。
各先発医薬品における後発医薬品の有無及び後発医薬品について、
として分類しています。
1や2、3の分類の番号は医薬品リストの
「各先発医薬品における後発医薬品の有無に関する情報」に記載してあります。
(下図の赤い部分)
リストの備考欄には「後発医薬品がない先発医薬品」が
「後発医薬品がない先発医薬品」に変わるタイミングが記載してあります。
このリストは、薬価収載の度に更新されます。
後発医薬品の置換え率の計算には「2」と「3」を使用します。
後発医薬品の数量シェア(置換え率)
=〔3で分類される品目の数量〕/(〔2で分類される品目の数量〕+〔3で分類される品目の数量〕)
1:後発医薬品がない先発医薬品
2:後発医薬品がある先発医薬品
3:後発医薬品
として分類しています。
1や2、3の分類の番号は医薬品リストの
「各先発医薬品における後発医薬品の有無に関する情報」に記載してあります。
(下図の赤い部分)
リストの備考欄には「後発医薬品がない先発医薬品」が
「後発医薬品がない先発医薬品」に変わるタイミングが記載してあります。
このリストは、薬価収載の度に更新されます。
後発医薬品の置換え率の計算には「2」と「3」を使用します。
後発医薬品の数量シェア(置換え率)
=〔3で分類される品目の数量〕/(〔2で分類される品目の数量〕+〔3で分類される品目の数量〕)
「後発医薬品のある先発医薬品」が増えるタイミング
