2018年12月17日月曜日

テツクール 販売中止と代替品

テツクール徐放錠100mgが販売中止となるそうです。

2018年11月:経過措置期間のお知らせ(あすか製薬)
https://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_12products_201811%20_1.pdf

経過措置満了:2019年3月31日
(2019年4月1日以降は薬価削除され、保険請求できなくなります。)

テツクール徐放錠 100mgは、帝国臓器製薬(現 あすか製薬)が、乾燥硫酸鉄を用いた徐放性鉄剤である「テツクールS」として1976 年 11 月から販売している鉄欠乏性貧血治療剤です。
テツクール徐放錠は既に発売中止しているフェーマス錠(岩城製薬)の後発品です。


テツクール徐放錠の代替品


内服の鉄剤には吸収されやすい二価鉄(Fe2+)が製剤化されています。
テツクールのような還元鉄剤の硫酸鉄、有機酸鉄剤にはフマル酸第一鉄、クエン酸第一テウナトリウム、ピロリン酸第二鉄があります。

テツクールとおなじ硫酸鉄製剤には
フェロ・グラデュメットがあります。
1錠あたりの鉄量が異なりますが、使用方法はテツクールと同じです。



経口鉄剤の投与量はどの薬剤も、鉄100〜200mg/日ですがその理由は、血を作るのに必要な鉄の量が1日100mg程度であり、200mgを超える用量では胃腸障害による悪心の出現頻度が多くなるからです。