2018年12月5日水曜日

ロキシーン錠 販売中止と代替品

ロキシーン錠4mg(一般名:プリジノールメシル酸塩錠)が販売中止となるようです。

取扱い中止のご案内 ロキシーン®錠4mg(日医工)
https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/45690/transitional_measure/o-loxeen_t4-20180305aI2.pdf
「ロキシーン®錠4mg」製造販売中止のお知らせ(東菱薬品工業)
https://tobishipharm.com/medex/info/loxeen-201807.pdf

経過措置期間は2019年3月末までです。

ロキシーン錠は、メシル酸プリジノールを成分とする製剤で、中枢および末梢神経に対してアトロピン類似の筋弛緩作用を示し、運動器疾患による有痛性痙縮を緩解する薬として活躍していました。

1950年代にピペラジンアルコールの誘導体に鎮痙作用があることが明らかになり、ピペラジンアルコールの誘導体に注目が集まりました。1959年にピペラジンアルコールの誘導体の一つであるプリジノールメシル酸塩の合成に成功し、ロキシーン錠として販売されました。


ロキシーン錠の代替品

ロキシーン錠の承認されている適応は「運動器疾患に伴う有痛性痙縮(腰背痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性脊椎症など)」であり、筋肉の緊張状態が続くことによって生じる肩こり、腰痛、頭痛などの痛みを緩和する目的で投与されます。

ロキシーン錠と同じく骨格筋痙攣弛緩剤として使用される薬剤には『リンラキサー』や『ロバキシン』があります。


他には、『ミオナール』や『テルネリン』などもありますが、保険上の適応がロキシーンとは若干異なります。