2026年1月26日月曜日

2026年(令和8年)調剤報酬改定:地域支援体制加算が大幅再編!「地域支援・医薬品供給対応体制加算」へ名称変更&後発医薬品調剤体制加算廃止のポイント

 2026年6月施行予定の調剤報酬改定で、最も注目される変更の一つが地域支援体制加算の再編です。

名称が「地域支援・医薬品供給対応体制加算」に変わり、後発医薬品調剤体制加算が廃止・統合されることで、評価体系が大きく変わります。

目的は「地域での医薬品安定供給の確保」と「地域医療への貢献」の両立をより強く評価することです。

本記事では、中医協の個別改定項目(短冊)に基づき、変更の概要・新加算の区分・要件・経過措置を詳しく解説します。
※点数は2026年1月時点で未公表(告示待ち)のため「(未定)」と表記しています。確定次第更新予定です。

1. 名称変更と再編の全体像

  • 新名称:地域支援・医薬品供給対応体制加算
  • 主な目的:地域における医薬品の安定供給拠点としての機能を強化しつつ、従来の地域医療貢献を継続評価。
  • 最大の変更点後発医薬品調剤体制加算(1~3)が廃止され、新加算(特に加算1)に後発使用割合の要件が統合されました。
    これにより、後発促進の評価は残りつつ、安定供給体制(在庫管理・供給 chain 対応など)が必須条件に。

区分は1~5の5段階に再編され、調剤基本料の種類(基本料1か否か)や地域貢献の実績で差がつく構造です。

2. 新加算の区分・点数・主な要件(表)

区分 点数(受付1回につき) 主な要件の概要
加算1 (未定) ・医薬品の安定供給確保に必要な体制を有すること
・後発医薬品の使用割合が一定以上(旧後発医薬品調剤体制加算の要素を統合)
加算2 (未定) ・加算1の要件を満たす
調剤基本料1を算定していること
・地域医療への貢献に係る十分な体制と実績を有すること
加算3 (未定) ・加算2の要件を満たす
・地域医療への貢献に係る相当の実績(加算2より高い水準)を有すること
加算4 (未定) ・加算1の要件を満たす
調剤基本料1以外(特別調剤基本料B以外)を算定していること
・地域医療への貢献に係る十分な体制と実績(加算2相当)を有すること
加算5 (未定) ・加算4の要件を満たす
・地域医療への貢献に係る相当の実績(加算3相当)を有すること

特記事項
・特別調剤基本料Aを算定する薬局は、所定点数の100分の10(10%)に相当する点数を算定。
・令和9年6月以降は一部で100分の200(200%)算定の可能性も議論されていますが未確定。

3. 体制要件・実績要件の見直し内容

体制要件(主な変更点)

  • 令和8年6月以降に開設・増改築する薬局は、調剤室面積16㎡以上を必須とする。
  • セルフメディケーション関連機器(血圧計、体組成計など)の設置を要件に追加。
  • 薬事未承認の研究用試薬・検査サービスの販売・提供を禁止(要件違反で算定不可)。

実績要件(主な変更点)

  • 調剤時の薬剤一元管理による疑義照会や残薬調整の実績を重視。
  • かかりつけ薬剤師による服薬指導の実績(服薬管理指導料1のイなど)。
  • 服用薬剤調整支援料」は要件項目から削除(同支援料自体の見直しに伴う)。

後発使用割合は加算1の前提条件となり、旧後発加算3相当の高い割合が基準になる見込みです(具体割合は告示待ち)。

4. 経過措置

  • 令和8年3月31日時点で後発医薬品調剤体制加算1・2・3の届出を行っている薬局は、
    令和9年5月31日までの間、新加算1の後発医薬品使用割合の基準を満たしているものとみなされます。

この猶予期間があるため、急激な算定不可を避けられますが、令和9年6月までに後発使用割合の維持・向上と地域貢献実績の積み上げが重要です。

まとめ:薬局が今から準備すべきこと

今回の再編は「安定供給+後発促進+地域貢献の実績」を一体的に評価する方向性です。
特に都市部・新規開設薬局は調剤室面積や機器設置でハードルが上がる可能性が高いため、早めの確認を。