2012年3月12日月曜日

ワクチンの皮下注射

皮下注射


よく利用される接種方法です。ワクチンの種類、年齢で接種する箇所を選びます。接種する箇所は腕の上側の外、三頭筋の外側が比較的安全だと言われています。

皮下注射に適しているワクチンは生ワクチン(麻しん、風疹、おたふくかぜ、水痘)と不活化ワクチン(インフルエンザ、日本脳炎、A型肝炎、ポリオ)です。

生ワクチンの感染標的細胞は主にリンパ球、樹状突起細胞、マクロファージなどの遊走細胞なので、抗原が局所に留まる必要がなく局所反応もほとんど発生しません。

不活化ワクチンは感染性が無いため、受動的に樹状突起細胞、マクロファージに取り込まれるまでに時間がかかります。けれど、安全性は高いです。ウイルスに対する免疫を十分獲得するためには複数回接種をしなくてはなりません。

接種の痛みを減らすために注射針は26G以上のものを使います。
液量が0.25mLの場合は正確な液量を接種するためにツベルクリン用のシリンジを使います。


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