2013年10月13日日曜日

SGLT2阻害薬の注意点

血糖値だけで考えると、
SGLT2阻害薬はインスリン非依存的に作用し、よく下げるという点で
とても素晴らしい薬です。

しかし、注意しなくてはならないのが糖尿病という病気の本質です。
糖尿病はインスリン分泌不足、または分泌されても作用しないこと(インスリン抵抗性)による
代謝障害を本質としてもっています。

つまり、この代謝障害をSGLT2がどの程度改善できるか
発売されてから確認してみないといけません。
血糖だけで良し悪しを決めてしまいがちですが気をつけましょう。


薬としての有害事象で懸念されるのが
感染症の増加です。
特に女性が気をつけたいのですが
菌にとっての栄養になる糖を多く含むおしっこをだすことになるわけですから
菌が増えるリスクが高まります。

おしっこで糖を出させるわけですから
おしっこが出にくい人が使っても効果は期待できないでしょう。
おしっこの出にくい人とは、透析や重度腎障害の方、前立腺肥大症の人などです。

また、糖といっしょに水もからだのなかから引っ張ってきます。
そのため、頻尿や脱水になる可能性があるので
夏場などは注意がいるかもしれません。

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