2022年1月20日木曜日

インヒベース 販売中止と代替品 (経過措置期間:2021年3月31日)

(2022年1月追記)

インヒベースが販売中止となるようです。

販売中止のご案内(中外製薬)
https://chugai-pharm.jp/content/dam/chugai/product/notice/2018/20180709-1.pdf

経過措置:2021年3月31日迄


インヒベースは、シラザプリル水和物を有効成分とするアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。シラザプリルは1982年にイギリスRoche社の Hassall らによって合成されました。ACEに対して極めて親和性が高く、長時間にわたってACE阻害作用を示すため、1日1回の経口投与で血圧の良好なコントロールを可能とした持続性ACE阻害剤として、1985 年より日本において臨床試験が開始されました。その結果、1 日 1 回投与で、高血圧症全般に安定した降圧効果を示し、臨床上高い有用性が認められ、1990 年 9 月に承認され、同年11月に発売されました。1990年11月に日本ロシュ株式会社(現:中外製薬)とエーザイの2社より1ブランド2チャネルでの販売を開始し、1995年1月からは、エーザイが単独販売していましたが、2005年に共同販促は解消され、販売中止となる2021年まで中外製薬が単独で販売していました。

名前の由来は、「ACE阻害」を意味する英語「inhibit of ACE」でinhibaceというとてもわかり易いネーミングです。(当時のロッシュにしては安直ですね)


インヒベースの代替品

後発品があります。

・シラザプリル錠0.25mg/0.5mg/1mg「サワイ」

 シラザプリル錠0.25mg / 0.5mg / 1mg「サワイ」 販売中止のご案内 
https://med.sawai.co.jp/file/pr28_1287_1.pdf

・シラザプリル錠0.25mg/0.5mg/1mg「トーワ」

シラザプリル錠0.25mg / 0.5mg / 1mg「トーワ」 販売中止のご案内 

https://med.towayakuhin.co.jp/medical/product/fileloader.php?id=70850&t=4

後発品もなくなりました。
「サワイ」「トーワ」も2021年に販売中止となりました。


インヒベースは降圧効果のあるACE阻害薬です。2022年1月時点で12種類のACE阻害薬が降圧薬として用いられています。ACE阻害薬は構造上の特徴として、チオールタイプ、カルボン酸タイプ、7員環タイプの3つに分類できます。シラザプリルは7員環タイプです。他の7員環タイプのACE阻害薬にはベセナプリルやテモカプリルがあります。いずれも、シラザプリルと同じく活性化体の半減期が長く、1日1回投与です。排泄経路が胆汁・腎からというのが少し異なるところです。