2023年3月21日火曜日

ゼストリル 販売中止と代替品(経過措置2023年3月31日迄)

ACE阻害薬のゼストリルが販売中止となるようです。2022年5月販売中止。

経過措置期間は2023年3月31日までです。
2023年4月からは保険請求できません。


ゼストリルの有効成分であるリシノプリルは,米国メルク・シャープ・アンド・ドーム社の研究所において 1970 年代の後半に200 種以上の N-カルボキシメチル置換ジペプチド誘導体の中から、SH 基を有さず、強力なアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性を有する化合物として合成されました。その後、米国メルク社と英国インペリアル・ケミカル・インダストリー PLC 社〔英国 ICI 社(現英国アストラゼネカ社)〕と降圧薬として共同開発されました。日本では1985 年より臨床試験を開始し、1991年6月に高血圧症の治療薬として承認を得ました。アストラゼネカと塩野義製薬によるプロモーションが開始されアストラゼネカはゼストリル、塩野義製薬はロンゲスの一物二名称で販売されました。

後に、慢性心不全についても、開発が行われ、ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤を投与しても十分な効果が認められない軽症から中等症の慢性心不全に対する治療薬として、1995年6月に承認を得ています。

2022年に販売中止が決定されました。


ゼストリルの代替品

同一成分のロンゲスがあります。発売開始当初は塩野義製薬が販売していましたが、2016年に共和薬品工業株式会社に販売移管されています。

また、ゼストリルやロンゲスには後発品があります。

ACE阻害薬一覧(2023年3月時点)