2017年4月12日水曜日

ベザリップ経過措置2018年3月31日まで


高脂血症治療剤「ベザリップ錠100mg、同200mg 」は諸般の事情により在庫終了をもって販売を中止するそうです。
https://chugai-pharm.jp/hc/ss/pr/drug/news/detail/PDF/1405239687269/20160400_bez_oshirase.pdf

【経過措置期間】
2017年3月18日より 2018年3月31日
(2018年4月1日以降は薬価削除され、保険請求できなくなります)


1978年ベザリップの成分であるベザフィブラートはドイツのベーリンガー・マンハイム社(現 エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社)でフィブラート系の高脂血症治療剤として開発されました。
そして、1983年5月ドイツでベザフィブラートの徐放化製剤が発売されました。

日本でも、1984 年よりキッセイ薬品とベーリンガー・マンハイム・ジャパン株式会社(現 中外製薬)が共同でベザフィブラート200mg 錠徐放化製剤の開発を行い、1991年1月に承認されました。
そのため1成分2名称となっています。

キッセイ薬品「ベザトールSR」
中外製薬「ベザリップ」

その後1995年、用量調節を容易にするため100mg錠徐放錠の販売を開始しました。


中外製薬は消化器領域には力を入れていません。
そのため、25年近く売り続けてきたのが不思議なくらいです。導入元の意地みたいなもので今まで売ってきたのでしょう。しかしあまり力を入れて売ってないのかベザリップの売上はさっぱりです。一方、共同開発したキッセイのベザトールSRはスタチンと肩を並べるくらい多く処方されています(NDBデータ)。

ベザリップの代替品


同一成分のベザトールSRが第一候補です。

または、同じフィブラート系に変えるのもひとつです。
ベザフィブラートよりトリグリセリド低下作用が強いと言われるフェノフィブラート(リピディル・トライコア)があります。
ベザフィブラートが1日2回なのに対し、フェノフィブラートは1日1回なので患者さんのライフスタイルに合わせて選択すると良いでしょう。