2018年8月20日月曜日

ポリエチレングリコールとマクロゴールとマグコロールの違い


ポリエチレングリコール(PEG:Polyethylene glycol)


ポリエチレングリコールはエチレンオキシドと水との付加重合体で、HOCH2(CH2OCH2)nCH2OHで表されます。分子量によって液状、ペースト状、固形、粉末状などいろいろな形状を取る化合物です。毒性、刺激性がほとんどない、優れた潤滑性をもつ、水や多くの有機溶剤に溶解性および相溶性を持つ、といった特徴があります。

マクロゴール


マクロゴールは、日本薬局方(局方)または医薬品添加物規格(薬添規)に収載された規格を満たすポリエチレングリコールのことです。医療に供するポリエチレングリコールと考えて良いでしょう。医療用添加物として軟膏基剤、坐薬基剤、錠剤のコーティング剤として使用されています。また、医薬品としては経口腸管洗浄剤の成分として配合されています。なお、海外ではポピュラーな下剤として汎用されており、日本でも開発中です。

MOVICOL SACHETS
https://www.drugs.com/uk/movicol-sachets-leaflet.html
未承認薬・適応外薬の要望に対する企業見解
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/kigyou69.pdf

なお、日本で最初にマクロゴールを製品化したのは三洋化成工業(4471)です。


マグコロール

マグコロールは堀井薬品工業株式会社が製造販売する大腸検査・腹部外科手術前処置用下剤の商品名です。名前が似ているためややこしいですがポリエチレングリコールとはなんの関係もありません。マグコロールはクエン酸マグネシウムを有効成分とする高張性の塩類下剤で、検査前にそのまま投与できる液状タイプと溶かして使う粉末タイプがあります。粉末タイプは「マグコロールP」といいます。Pは粉末、パウダーのPです。